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日本角膜学会について

 日本角膜学会・角膜カンファランスは、故眞鍋禮三大阪大学名誉教授が1977年に東京で角膜に関する研究会を開催されたことに始まります。この時の演題数は16でとても小さな規模でスタートをきったことになります。第9回の栃木日光金谷ホテルで行われた会は、浴衣を着て2日間缶詰で熱い議論を戦わせるという角膜カンファランスのイメージの原型となった会と言われています。その後東京のベイヒルトンで開催された第14回には演題数が100を越えるようになり、ますます多くの角膜研究者が参加する会へと成長していきました。

 日本角膜学会の基本的な理念は、「よく遊びよく学ぶ」というもので、学会では自由闊達な議論を納得いくまで行い、それが終わると懇親会での余興やアスレチック大会で楽しく競い合うという他の分野の学会にはない特徴的な学会に育っていきました。本学会を主催しますと学会長はいかに奇抜で楽しい懇親会にするかに心血を注ぎ、さまざまな工夫を凝らすので懇親会がメインの学会のようでもありました。しかし実際に研究活動でその時々のactivityの高い大学や施設が余興やアスレチック大会でもやはり上位を占めることが多く、文武は良く相関しているという特徴も見られました。

 今後もこれまでの良き伝統を受け継ぎながら、前眼部研究者の研究成果の発表と議論に最適な場所として、そして垣根のない会員同士の親睦の場として角膜カンファランスがますます発展していくものと確信しています。

日本大学
山上 聡

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